お経は何種類もあるのですか?

 お経は数えきれないほどたくさんあります!
そもそもお経とは、お釈迦様が30歳(35歳説もある)~80歳まで様々な状況で、その土地、その文化、その時期と時流、人々の感性に合わせた「おしえ」なんです。
その一つ、一つが抽出されてお経(経典)になりました。それゆえ経典は1種類ではないのです。

ほげ

 日蓮宗では、お釈迦様が長年の説法の最終結論的に伝えた「法華経(ほけきょう)」を読みます。

ご宝号を「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」のお題目として唱える「法華経(妙法蓮華経)」の場合、日蓮宗の専売特許のように思われていますが、それは誤解です。
各宗でも大切にされている経典で、多くの宗派で読まれています。
 たとえば「法華経」の第25章「観世音菩薩普門品」は、別名で「観音経」と呼ばれて色々な宗派で大切にされているお経なのです。

 ちなみに他の宗派で読まれている主たるお経は
真言宗:大日経。ご宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」
臨済・曹洞宗:般若心経。ご宝号「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」
浄土・浄土真宗:阿弥陀経。ご宝号「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」(念仏)

 このようにご宝号(旗印のような象徴)には特徴があります。法事などで、お寺さんが何度も唱えるご宝号やお題目から、そのお宅の宗派がわかりますよ。